名入れの手法と特徴
当店でご利用いただける様々な名入れ手法について、サンプル画像とともにご案内致します。
【シルク印刷】 【パッド印刷】 【インクジェット印刷】 【転写印刷】 【型押し・素押し】 【箔押し】
【UV印刷】 【オフセット印刷】 【レーザー彫刻】 【サンドブラスト加工】 【刺繍】 【台紙印刷+封入作業】 【シール】
シルク印刷(シルクスクリーン印刷)
版材に絹(シルク)の布を使った印刷方法です。
絹目の間からインクをヘラで擦ることで適量押し出し、版の空隙から商品にインクを乗せます。
現在では、インクの通りが良いように開発された、化学繊維の糸で織られた布を使っています。
広い範囲への印刷、色数の少ないロゴなどをハッキリ印刷したい、という場合に適しています。
原稿のデザインによりますが、最大4色まで可能です。
一色ごとに版作成が必要となるため、基本的に色数により価格が変わります。
パッド印刷
パッド印刷は、凹版上のインキをいったん柔らかいシリコンラバー製のパッドのせて、スタンプのようにパッドを商品に押しつけて印刷を行います。
印刷範囲の狭いボールペンや小物類に多く使われております。
シリコン製のパッドを使うことで、曲面や凹凸面への印刷も可能です。
ベタ塗よりも文字や線などを表現しやすい印刷手法です。
インクジェット印刷
画像ファイルをインクジェットプリンターでインクを微滴化し、直接製品に印刷する方法です。
フルカラーでの印刷で、写真やパソコンで作成したイラストなどのグラデーション(色の濃淡)を綺麗に再現することが出来ます。
版の作成が不要で、小ロットからの対応が可能です。
エコバッグなどの布製品の他、プラスチック・アクリル・アルミなど、非吸収性素材への印刷にも適しています。
■印刷風景動画
成形品インクジェット
●メリット:様々な製品に印刷可能/小ロット対応/白引き印刷(印刷する場所の下に白地を先に印刷し、カラーが対象物の色に影響を受けるのを防ぐ方法)が可能で、カラー製品にも名入れ可能
●デメリット:パッド、シルクに比べ印刷コストが高い/特色印刷不可
布物インクジェット
●メリット:直接布地へ印刷するため、素材になじむ印象の名入れが出来る
●デメリット:特色印刷不可/デザインの再現性が転写などに比べると低め/印刷色が影響を受けるので、カラー製品への印刷不可(ナチュラル生地でも若干影響が出ます)
インクジェット印刷 名入れサンプル>>
●こちらもご覧ください:【フルカラー インクジェット印刷特集】
転写印刷
転写印刷には、熱を使って製品に印刷をする熱転写、昇華転写と、陶器への水転写という種類があります。
転写紙にプリントされたデザインを製品に転写するというところは共通していますが、対象となる製品、方法、仕上がりなどはそれぞれに異なります。
熱転写と昇華転写
熱転写と昇華転写はそれぞれ熱を使って製品にデザインを転写するもので、印刷方法なども似ていますが、素材や仕上がりなどには違いがあります。
■熱転写
デザインを耐熱フィルムシートに印刷し、それを製品に貼り付けた後に熱と圧力を加えて転写する方法です。
色の再現性が高く、フルカラー印刷におススメです。
キャンバストートなど、布製品へのフルカラー印刷に適しています。
印刷面にはほかの生地と質感の違う、貼り付け感が出ます。
■昇華転写
専用インクでプリントされた転写紙を製品に貼付け、高温で加熱し転写する方法です。
熱によって転写する際、インクが気化(昇華)することからこの名称で呼ばれています。
版作成が不要のため、小ロットからの対応が可能で、グラデーションなども美しく再現されます。
様々な種類の製品に使用できますが、インクがポリエステルに反応するものであるため、ポリエステル素材、またはポリエステルコーティングされた専用商品に限られます。
素材の色に影響されるため、カラー製品には印刷できません。また、印刷が熱に弱く、マグカップなどでも電子レンジでの使用はできません。
■昇華転写による印刷過程
陶器への水転写
陶器への水転写では、水を使って転写紙からデザインを製品に転写し、そののち焼付でデザインを定着させます。
擦れ、熱などによる印刷の劣化・剥離の心配はありません。
版の作成がシルク印刷と同様の方法で行われるため、色数により版代が変動します。
昇華転写よりも熱に強く安定した日常使用もできる陶器への名入れが出来ますが、ご注文にはある程度のロット数が必要となります。
陶器への名入れの詳細は、【特集:国産美濃焼陶器の製造から名入れ】をご覧ください。
型押し・素押し
「型押し・素押し」は商品に熱と圧を加え、くぼみだけで表現するものです。
代表的なものは革製品で、その他紙製品でも名刺などで使われます。
使用できる製品は限られますが、素材の質感を生かした、高級感のある名入れが出来ます。
箔押し
箔押しは、熱と加圧によって箔を転写する名入れ方式です。
革製品や紙製のノートの表紙などに箔押しをすることで、他の印刷方法では表現できない金や銀のきらびやかさを出すことができます。
UV印刷
UV印刷とは印刷と同時に「紫外線(UV=ultra violet)」を照射することによって、瞬間的にインクを硬化させる方法のことを言います。
一般的にUV・紫外線と聞くと、お肌によくなくスキンケアや日焼け止めのイメージになるかもしれませんが、印刷技術としては大変便利な手法です。
まだそれほど認知度は高くないかもしれませんが、実はかなり幅広いジャンルで使用されております。
UV印刷は対摩性に優れ、直射日光などによる劣化にも強い耐久性を持ちます。
オフセット印刷
オフセット印刷とは、版を使用した印刷方法です。
「オフセット」とは「付けて離す」という意味であり、印刷方法をそのまま表しています。版のイメージを直接紙に転写するのではなく、一度版に塗られたインクをゴムブラケットに転写(オフ)してから紙に印刷(セット)します。
オフセット印刷は書籍の印刷から商業印刷まで幅広く利用されているポピュラーな印刷方法の1つです。
レーザー彫刻
一般的なレーザー彫刻・刻印
レーザー光線によって照射部分を一瞬にして溶融もしくは蒸発させることにより、彫刻・切断などをほどこす技術です。
代表的なものは金属製品・木製品などへのレーザー彫刻加工で、焼き付けたような耐久性の高い高級感のある名入れが出来ます。
クリスタルへの2D・3Dレーザー彫刻
透明なクリスタル内部の点にレーザーを照射し、加工を行うことにより、美しい2D、3D彫刻を作ることができます。
2Dでは立体的な企業ロゴから精密に再現された写真まで、3Dでは建築物やキャラクターなど、高級感あふれるオリジナル記念品が作れます。
2D・3Dレーザー彫刻の詳細は、【特集:クリスタル2D/3Dレーザー彫刻】をご覧ください。
サンドブラスト加工
研磨剤を混ぜた圧縮空気を、ガラスなどの表面に吹き付け凹凸をつけていく加工法です。
高級感のある美しい仕上がりが特徴で、記念品の他にも飲食店で使用されるグラスなどにもご利用があります。
刺繍
もっとも古くからある名入れ方法かもしれない刺繍。
現在では、データ化された刺繍用の型(パンチデータ)を刺繍機で読み込み、スピーディーかつ正確にデザイン通りの刺繍ができます。
洗濯などへの耐性も高く高級感もある、タオルやマフラー、手袋などのフリース製品にお勧めの名入れ方法です。
刺繍名入れの詳細は、【フリース オリジナル名入れ特集】をご覧ください。
台紙印刷+封入作業
台紙印刷+封入作業には3種類あります。
1). 製品の既存の台紙をカスタマイズできるもの。(名入れキャンディーなど)
2). 作成した台紙をパッケージに封入できるもの。(ポケットティッシュなど)
3). サイズや形状的に名入れ印刷が出来ない商品向を、作成したチラシ台紙とともに透明袋に封入し、オリジナルのパッケージとするもの。
通常の紙への印刷なので、デザインが作りやすく、広告・告知などにおススメです。
シール
サイズや形状的に名入れ印刷が出来ない商品向けに、オリジナルシールを作成して名入れすることもできます。
また、一色名入れオプションしかない製品に、フルカラーで印刷したシールを貼り、華やかで目につきやすい名入れをすることも可能です。